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<韓国>家並み、遺跡、美…新たな魅力発信

通/仁市場の中で「お弁当カフェ」に参加しているのは24店。専用コイン1〜2枚と引き換えにおかずを盛り付けてもらい、買い回る。場内は鮮やかな色の総菜とスパイシーな香り、そしてお母さんたちのにぎやかなおしゃべりでいっぱいだ

 韓国が新たな観光資源を切り開こうとしている。歴史ある家並み、素朴な市場、百済時代の遺跡群、女性に人気の化粧品店…。未知の魅力を紹介する韓国観光公社の記者ツアーに参加した。(整理部・瀬戸夕貴子)
 まず訪ねたのは、ソウルの中心部、景福宮西側の西村(ソチョン)。都心に昔ながらの家屋や路地が残り、街歩きを楽しめるスポットとして注目されている。
 街の一角にある通仁市場(トンインシジャン)は、総菜や生鮮食品の店が約80軒並ぶ市民の台所。古銭を模したコインを購入すると、総菜店24店でコインと引き換えに好みのおかずを買い回る「お弁当カフェ」を体験できる。簡単な英語で会話しながら、トッポギやキムパプなどをたっぷり盛り付けてもらった。
 続いて訪ねたのは、ソウルから南に位置する公州(コンジュ)。百済時代の遺跡群が今年世界遺産に登録されたばかりだ。日本との深いつながりが指摘される武寧王の古墳や、地形を生かして築かれた山城「公山城(コンサンソン)」を歩くと、古代日本と緊密に交流した王朝の息遣いが聞こえてくるようだ。
 新たな文化にも目を見張る。仁川(インチョン)の松島(ソンド)地区は、外資とともに開発が続く経済自由区。埋立地に高層ビルやマンションを集め、未来的な夜景が広がる。ソウルのカロスキルはファッションブランドや化粧品店が軒を連ね、美を競い合う。
 韓国が新たな魅力の掘り起こしを図る背景には、日本人観光客の急減がある。ピーク時の12年には351万人だった観光客が、日韓関係悪化と円安進行で、14年には228万人に減少した。韓国観光公社の鄭昌洙社長は「首脳会談を契機に、民間交流の早期回復につなげたい」と意気込む。

<メモ>
 仙台空港からソウル・仁川空港には定期便が週4日運航している。仁川までの飛行時間は約2時間半。ソウルから公州まではバスで約2時間半。韓国観光公社の日本語版ホームページはhttp://japanese.visitkorea.or.kr/


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2015年11月20日金曜日

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