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<汚染牧草>「行政へ抗議」提供決意

「希望の牧場・ふくしま」に提供するために積み込まれる汚染牧草=20日、栗原市金成

 宮城県栗原市金成では20日、畜産農家菅原実悦さん(67)が汚染牧草を約150キロ南に離れた「希望の牧場・ふくしま」に提供するため、運送会社のトラックに積み込んだ。同牧場に初めて搬出する菅原さんは「対策を講じない行政への抗議の意味を込めた」と話す。
 同市金成の採草地で午前9時ごろから約50分かけ、汚染牧草120〜200キロのロール36個を農機でトラックの荷台に積んだ。菅原さんは所有するほかの157ロールも「年内をめどに順次、希望の牧場に運びたい」と話した。
 汚染牧草はいずれも国の基準(1キログラム当たり100ベクレル)を超過するという。原発事故があった2011年の牧草のほか、草地を除染しても基準を超えた本年産の牧草も含む。
 菅原さんは「国も市も対応が悪い。4年間も個人で管理している。行政や国民も畜産農家の窮状を知ってほしい」と訴える。提供の理由については「同じ牛を飼う者として殺処分は受け入れがたい。餌に困る希望の牧場を応援したかった」と語った。


2015年11月21日土曜日


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