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<女川再稼働>原発被災の安全懸念 反対派シンポ

 東北電力が2017年4月以降の再稼働を目指している女川原発(宮城県女川町、石巻市)の安全性を考えるシンポジウムが23日、仙台市青葉区の市情報・産業プラザであった。原発再稼働に反対する市民団体による実行委員会が主催し、約500人が参加した。
 原発の元技術者や大学教授がパネリストとなり、東日本大震災で受けた女川原発の被害を分析し、持論を展開。原子炉の冷温停止に必要な外部電源の多くが破損し、紙一重で確保したことなどから、市民の求める完全な安全性は保たれていないとの認識で一致した。
 このうち、大手メーカーOBで原子炉格納容器の強度設計を研究した後藤政志さんは「放射性物質の拡散を防ぐための格納容器は、炉心溶融(メルトダウン)してしまうと、全く事故の進展を抑えられない」と原発の問題点を指摘した。
 井野博満東大名誉教授(金属材料学)も「技術はつくる立場の意図を反映して実現され、その立場の価値基準で評価される。全て分かった上でつくられるわけでもなく、不確実性が存在する。そうした原発の設計思想への疑問は消えない」と述べた。
 会場からは、福島第1原発事故を教訓とした、新規制基準の合理性などを問う質問などがあった。


2015年11月24日火曜日


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