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<全町避難>帰還待つ地域 24時間見守る

[夜間警戒]一時立ち入りの住民が去った夜間、警戒のため巡回する署員。後方の福島第1原発は夜通しで作業が行われている

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県浪江町で、双葉地方広域市町村圏組合消防本部が浪江消防署の機能を強化した。本格化する除染の作業員や、常磐自動車道の全線開通などで一時立ち入りの住民が増えたためだ。署員たちは24時間体制で、住民の帰還を待つ地域を守る。
 管轄は浪江町と、同様に全町避難の双葉町。東日本大震災直後から地震、津波、原発事故の対応に追われ、避難指示に伴い内陸部を拠点に警戒活動などに当たってきた。
 昨年4月、帰還準備を進める浪江町の動きに呼応し、町役場敷地内に設けた臨時庁舎に4人を配置。ことし4月には全署員30人が臨時庁舎に移った。
 通常の消防業務に加え、放射線量の把握や行方不明者の捜索も担う。双葉郡内は日中、除染作業員ら約2万人が出入りしているとされ、救急搬送要請にも応える。
 署員の大半は避難先から通う。加勢信二署長(52)は「住民と同じ被災者として、安心して帰ってこられるまで地域を守り続ける」と強い使命感を示す。(写真部・川村公俊)


2015年11月24日火曜日

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