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厄介者のスギ樹皮を資源化 舗装材に活用

本格稼働を始めた生産ライン

 住宅建設の大東住宅(仙台市)と黒川森林組合(宮城県大和町)は、これまで産業廃棄物として焼却処分されていたスギの樹皮を土壌改良材や舗装材に活用する技術を共同開発し、商品化に乗り出した。両者は新会社「大東環境」を大和町内に設立。「厄介者の樹皮を資源として生かし、二酸化炭素排出減につなげたい」と意気込んでいる。
 スギは建材や家具材に加工する過程で大量の樹皮が生じ、ほとんどが産業廃棄物として焼却処分されている。宮城はスギ材の年間生産量が43万立方メートル(2014年)と全国9位の多さで、樹皮の有効活用が課題だった。
 新商品は、樹皮の燃えにくく腐りにくい性質を逆手に取り、粉砕して繊維状にしたり、発酵させるなどの特殊加工を施し、農業用の土壌改良材や園庭の舗装材に再利用する。通気性、透水性、殺菌作用に優れるという。
 新会社は5月に設立され、生産ラインが10月に本格稼働した。投資額は6000万円。黒川森林組合などが樹皮を供給する。販路を農業法人や土木業者、ホームセンターなどに拡大し、売上高1億2000万円を目指す。
 大東住宅の高橋一夫社長は「樹皮の地産地消を進めて循環型社会の構築につなげる。宮城を代表するグリーン製品に育てたい」と話している。


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2015年11月26日木曜日

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