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<大槌旧庁舎>解体に高校生が「待った」

町民説明会で旧役場庁舎の保存を訴える山崎君(右)=11月23日、岩手県大槌町

 東日本大震災で被災した岩手県大槌町の旧役場庁舎をめぐり、解体方針を表明した平野公三町長に対し、大槌高の生徒6人が4日、議論の継続を求める要望書を提出する。

◎「町の未来に直結 話し合う時間が欲しい」

 要望書を出すのは、2年で生徒会長の山崎大悟君(17)ら同校の有志でつくる「復興研究会」のメンバー。「自分たちが主役となる町の未来に直結する大事な議論。高校生同士でも、もう少し話し合う時間が欲しい」と理由を語る。
 メンバーはそれぞれ、阪神大震災、新潟県中越地震の被災地や広島市の原爆ドームを見学した経験や資料を基に考えた結果、「保存」の結論を導き出した。研究会には全校生徒236人のうち約半数が所属し、町内約180カ所の定点観測や復興まちづくりの議論を続けている。
 6人は11月17日に同校であった平野町長との意見交換会に参加。山崎君は同23日の最後の町民説明会でも「次代を担う高校生として町の将来を考えなければいけない。旧庁舎を残し、生まれてくる子どもに震災を風化させずに伝えたい。観光資源にもなる」と訴えた。
 平野町長は同30日の町議会議員全員協議会で解体方針を変えないことを表明。「旧庁舎は全ての世代の問題。若者の考えだけを受け入れられるほど単純ではない」とも強調した。
 山崎君は「町が好きだから、真剣に旧庁舎の問題を考えている。町長ともう一度冷静に意見を交わしたい」と話す。


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2015年12月04日金曜日

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