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<津波>日本海最大16.3m 従来の2倍超

新たな津波浸水想定の素案が示された山形県の検討会

 山形県は8日、日本海の大規模地震で発生する津波の浸水、被害想定を検討する専門家委員会で、新たな浸水想定の素案を明らかにした。最大津波高は鶴岡市暮坪(従来想定7.3メートル)、五十川(7.2メートル)で16.3メートルに達し、特に岩礁地域で2012年公表の従来想定よりも大幅に高い津波を予測する内容となった。

 津波高は、津波で上昇した海面の高さと平常時の潮位の差を示す。主な地区の最大津波高はグラフの通り。鶴岡市堅苔沢は15.7メートル(従来想定・8.3メートル)、温泉街の湯野浜は11.3メートル(8.8メートル)、酒田市酒田港は13.3メートル(8.8メートル)、飛島(法木)は12.1メートル(8.9メートル)、遊佐町吹浦は12.5メートル(7.5メートル)だった。
 鶴岡市は岩礁地が多く、軒並み従来想定の2倍を超えた。五十川は9.1メートルも上回り、従来との差が最も大きかった。飛島の中村は7.0メートル、勝浦は7.4メートルの津波高で、両地区だけが従来と同程度となった。
 地面からの高さを表す浸水深は、海岸線に近い地域で従来より深くなり、海岸から離れた地域で浅くなる傾向が表れた。浸水域は酒田市の平野部を中心に大幅に減少。面積は1760ヘクタールで、従来の2678ヘクタールと比べ約3割少なくなった。
 浸水想定は、政府検討会が公表した津波断層モデルのうち、1000年に1度の最大級津波が発生する3断層を抽出し、13ケースをシミュレーション。予測結果を重ね合わせ、10メートル四方ごとに最大値を図示した。
 検討委では、被害想定の策定状況も報告された。地震動の被害は、最も海岸線に近い断層が震源の場合、鶴岡市の一部で震度7を観測。飛島沖の断層が震源の場合は飛島で震度7、酒田市など庄内平野の広範囲で震度6強の揺れが起きる。
 県は今後、津波の到達時間を盛り込んだ浸水想定の最終案と、死傷者数や建物、ライフラインの影響を算出した被害想定の最終案をまとめ、来年2月の検討委に提示し、3月に公表する。


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2015年12月09日水曜日


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