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<南三陸病院>医療と福祉の拠点誕生、開業

開業した南三陸病院。自衛隊が入院患者の移送などに協力した

 宮城県南三陸町が整備を進めてきた南三陸病院が14日、開業した。東日本大震災の津波で全壊した公立志津川病院の業務を引き継ぐとともに、介護や保健分野の総合ケアセンターを併設し、高齢化や人口減が進む地域の復興に欠かせない医療・福祉の拠点となる。
 震災で全壊した岩手、宮城両県の公立病院で、最も早い移転、再建の実現となった。外来診療は16日から受け付ける。
 新病院は防災集団移転事業が進む高台の志津川東地区に完成した。鉄筋一部鉄骨3階、延べ床面積1万2270平方メートルで、内科、外科、小児科など10科の診療を行う。病床数は90で震災前の志津川病院より36減った。
 町は震災後、約35キロ離れた登米市のよねやま診療所の施設を借りて入院患者を、町内の診療所で外来患者を受け入れてきた。14日は入院患者22人を新病院に移す作業が行われ、職員やボランティア約150人が参加。登米市、気仙沼・本吉広域の各消防隊と陸上自衛隊も協力した。
 よねやま診療所では志津川病院の機能を終える閉院式があり、佐藤仁南三陸町長は「4年半、登米市に施設を貸してもらい感謝したい。津波で犠牲になった方々のためにも立派に病院を運営していく」と述べた。
 震災時、5階建ての志津川病院は4階まで浸水し、患者や看護師ら74人が死亡、行方不明になった。


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2015年12月15日火曜日

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