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<福島第1>汚染水の発生量倍増

 東京電力福島第1原発で発生する汚染水が1日300トンから600トン程度に増加していることが18日、分かった。汚染地下水の海洋流出を防ぐ海側遮水壁の完成後、岸壁に近くトリチウム濃度が高い井戸「地下水ドレン」の水位が想定を超えて上昇。くみ上げて原子炉建屋に移送する量が増えたのが原因という。
 海側遮水壁は10月下旬に完成。東電は当初、地下水ドレンからくみ上げ、建屋に戻す水量を1日50トン程度と見込んでいた。本格的なくみ上げは11月5日に始まったが、想定を超える地下水の流入が続き、建屋への移送量は1日400トン程度に上っている。
 建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げ、浄化後に海洋放出する「サブドレン」が9月に稼働。建屋に流れ込む地下水量は1日300トンから200トンに減ったが、地下水ドレンからのくみ上げ量が増え、汚染水発生量が2倍程度に増えた格好。今後の汚染水処理に影響を与える可能性もある。
 想定以上にくみ上げ量が増えたのは、サブドレン稼働で地下水の流れが変わった可能性や、海側遮水壁が水圧でたわみ舗装面が損傷した影響などが考えられるという。
 東電は今後、雨水の浸透を防ぐため舗装面の修復工事を続け、サブドレン水位をさらに下げて海側への地下水流入を減らすという。


2015年12月19日土曜日

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