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「ダンボルギーニ」憧れ包んで 実物大を製作

今野梱包が段ボールで手掛けたスーパーカーの実物大模型「ダンボルギーニ」。奥は製作した今野社長
[ランボルギーニ・アヴェンタドール]イタリアの自動車メーカーのランボルギーニが製造するスーパーカー。日本国内の新車販売価格は4000万円を超える。最高速度は時速350キロ以上。

 宮城県石巻市桃生町の梱包(こんぽう)資材会社、今野梱包が、段ボールでスーパーカー「ランボルギーニ・アヴェンタドール」の実物大模型を製作した。愛称はダンボルギーニ。今月初め、短文投稿サイト「ツイッター」に写真を投稿すると、本物にそっくりと話題になった。販売の予定はなく、展示に活用する。
 ダンボルギーニは長さ約4.7メートル、幅約2メートル、高さ約1.1メートル。全体のシルエットはもちろん、ボンネットや通気口、サイドミラーなどを忠実に再現した。
 質感のあるタイヤ、車体の隙間からのぞくエンジンなど細部にも妥協はない。発光ダイオード(LED)電球のヘッドライトもつく。
 今野英樹社長(43)と社員が5月から仕事の合間や休日に製作。画像から図面を書き、約500個の部品を組み合わせた。段ボールのため曲線の造形などに苦労しながら完成させた。
 鍵などに刻んだエンブレムは本家の猛牛ではなく、今野社長愛用のメガネをかけた草をはむ乳牛。ナンバーもMONO(桃生)と会社の電話番号を組み合わせユニークさを盛り込んだ。
 12月2日にツイッターに投稿。19日現在で約9900人にリツイート(転載)され「完成度が高い」「本物よりかっこいい」などのコメントが寄せられた。
 同社は、強化段ボールを生産する米トライウォール社の東北唯一の代理店で、精密機械の輸出用梱包資材などを製造。昆虫や恐竜のオブジェも商品化してきた。
 ランボルギーニを作ったのは、段ボールの可能性や同社の技術力をアピールするとともに、今野社長の幼いころの憧れを形にしたかったためという。
 都市部から遠い桃生町は若者の流出が著しい。今野社長は「面白い仕事をする大人が地元にもいると伝えたかった。将来を担う世代がものづくりに興味を持ち、地元にとどまるきっかけになれば」と期待する。
 ダンボルギーニは、宮城県女川町中心部に23日開業する商店街「シーパルピア女川」に同社が出す店舗で常設展示する。


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2015年12月20日日曜日

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