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<復興祈念公園>追悼と協働 コンセプト

復興祈念公園の完成イメージ。手前が「祈りの丘」で、海側に「みらいの森」が広がる

 宮城県南三陸町は20日、東日本大震災で被災した志津川市街地の八幡川西側に整備する復興祈念公園の住民説明会を町内で開いた。住民約40人が参加し、慰霊碑を置く築山や鎮魂の森を盛り込んだ基本設計案が示された。来年度着工し、2018年度の完成を予定する。
 公園は旧JR気仙沼線と八幡川、新国道45号に囲まれた6.1ヘクタールに整備する。コンセプトは犠牲者への追悼と記憶の継承と、自然への感謝と住民との協働。
 高さ約20メートルの築山に「祈りの丘」を設け、慰霊碑を置く。丘は250平方メートルで約130人が災害時に避難可能。物資を備蓄するベンチなどの設置も検討する。
 31年まで県有化される防災対策庁舎周辺はメモリアルゾーンの位置付け。本庁舎の基礎部分も残し、震災前の市街地の高さを知ってもらう。広場には地震発生から津波が最高到達になるまでの時間経過を距離に置き換えて示す「記憶のみち」を敷設する。
 鎮魂の森「みらいの森」には住民らがツバキやタブノキを植える。住民からは「支援をもらった世界中の木々を植えるのはどうか」といった意見が出た。
 設計した奈良女子大の宮城俊作教授(住環境学)が「工事が終わってからが公園の始まり。住民の手で造り上げていってほしい」と呼び掛けた。


2015年12月21日月曜日


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