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<5度目の年の瀬>「最後まで見守りを」願う

多くの住民が引っ越し暗くなった仮設住宅。残された入居世帯の部屋にぽつんと明かりがともる=宮城県亘理町の公共ゾーン仮設住宅

◎2015被災地(2)退去進む仮設住宅(宮城県亘理町)

 年の瀬を刻一刻と告げる夕闇が、軒を連ねる仮設住宅を包む。住民が去って真っ暗な窓が並ぶ一角に、ほのかな明かりがともる。
 宮城県亘理町は集団移転先の整備が8月までに完了し、仮設住宅からの退去が加速する。仮設1126戸のうち、11月末現在の居住者は116世帯と1割ほどまで減った。
 町内最大の558戸が連なる公共ゾーン仮設住宅も9割近くが退去した。その一方、家庭の事情などで移転先が決まらず5度目の年越しを迎える住民もいる。
 先月ようやく退去できた50代の主婦は「以前は祭りなどを催してにぎやかだっただけに、転居者を見送るたびに寂しさが募った。今も残る住民と会う時、どんな言葉を掛けていいのかいつも悩む」と明かす。
 町内5カ所の仮設住宅は来年、5年の入居期限を順次迎える。住宅再建の工期が遅れている世帯を除き、退去の期日が迫る。前出の主婦は「全員が笑顔で新年を過ごせるよう、国は最後の1戸が出るまで見守ってほしい」と願う。


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2015年12月22日火曜日

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