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<帰還困難>防護服姿でしめ縄 5年ぶり奉納

傾いた社殿にしめ縄を取り付ける氏子たち

 東京電力福島第1原発事故で大半が帰還困難区域に指定されている福島県双葉町の初発神社に23日、氏子たちが新しいしめ縄を奉納した。全町民の長期避難で荒廃した神社にまだ青い縄を飾り、新年を迎える準備を整えた。
 しめ縄を新調するのは、原発事故前の2010年暮れ以来、5年ぶり。7人が防護服姿で社殿の古いしめ縄を外し、社殿と鳥居に長さ約6メートル、中央の太さ30〜40センチのしめ縄をそれぞれ取り付けた。
 初発神社は東日本大震災で社殿や鳥居が傾いたままの状態。特に社殿の傷みが激しく、ワイヤで固定して持ちこたえている。境内の灯籠なども倒れ、鳥居前の家屋は倒壊して道路の半分以上をふさいでいる。
 しめ縄は氏子らが今月18日、いわき市に集まって作った。同市に避難している氏子総代の前田洋海(ひろみ)さん(73)は「初詣で人が集まれないのは寂しいが、新しい縄で気持ちも新たに新年を迎えたい。一時帰宅した人に見てもらえればうれしい」と話した。


2015年12月25日金曜日

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