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亘理復興の物語伝えたい 東北工大生が提案

考案した活性化策を記したポスターを町職員に示しながら説明する目黒さん(前列左から2人目)ら学生

 東北工大の3年生4人が、東日本大震災で大きな被害が出た宮城県亘理町に自分たちが考えた復興まちづくり策を提案した。仙台市内で開催される会合への参加者を誘致するツアーや電子広告を活用した情報発信など、若い感性を生かした大胆なアイデアで町職員らをうならせた。

 同町の悠里館で22日、町職員ら約70人を前に発表。仙台での学会やシンポジウムの参加者を対象に、特産のイチゴ狩りや亘理伊達家ゆかりの史跡巡りなど日帰り観光プランを提示した。電子広告「デジタルサイネージ」で首都圏などで町の物産の情報を発信し、販路拡大を図る方策も示した。
 発表した4人は目黒智也さん、神山拓也さん、新田勇斗さん、佐藤貴文さん=いずれも(21)=。県市町村自治振興センター主催の大学生による自治振興提案に応募し、今夏から町内の観光資源の調査などを続け、プランを練った。
 リーダーで同町在住の目黒さんは「地元にいる自分でも知らない魅力がたくさんあった。イチゴやアセロラなどの特産品で被災からの復興を遂げた物語も、広く発信すれば関心が高まると考えた」と意図を語る。指導した東北工大ライフデザイン学部の亀井あかね講師は「リアリティーを追究した提案だ」と評価した。
 亀井講師の研究室は同町の仮設住宅の子どもたちとの交流事業など復興支援に取り組んだ実績があり、その縁で研究対象に選んだ。町商工観光課の斎義弘課長は「多くの参加者が集まる学会や電子広告に目を付けた若者ならではの斬新な発想。ぜひ参考にして事業化を検討したい」と関心を示した。


2015年12月29日火曜日

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