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がん患者の喫煙 死亡リスク3.5倍に上昇

 がんを患った人が喫煙すると、患っていない喫煙者より死亡リスクが3.5倍に高まる−。山形大医学部の研究チームは22日、山形県高畠町で協力者を追跡調査した結果、がん経験と喫煙の関係を初めて実証したと発表した。がん経験者は心臓病の発症リスクも高まることが判明。治療後の禁煙指導や健康診断を強化する必要性が浮かび上がった。

 山形大は県内全域の健康診断で約2万人に協力を求め、病気の発症などを追跡調査する「コホート研究」に取り組んでいる。今回は高畠町で2004〜06年に調査し、11年に追跡ができた約2000人を分析した。
 がんを患ったことがない喫煙者が、11年までに死亡した確率は6.2%だったのに対し、がんを経験しながら喫煙していた人の死亡率は25.0%と高かった。
 11年までに新たながんを患った確率も、がん経験がなければ喫煙者5.3%、非喫煙者4.1%と同程度だが、がん経験があると喫煙者16.7%、非喫煙者6.7%と大きな差が出た。
 心不全や狭心症など心臓病の発症リスクも、がんを患わなければ4.4%にとどまったが、がん経験があると10.0%に高まった。
 研究チーム代表の嘉山孝正医学部参与は「喫煙の悪影響が実証され『がんになったら禁煙』の指導に迫力が増す。追跡調査を継続し、2万人のデータでも詳細に分析したい」と話した。


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2015年12月29日火曜日

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