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<5度目の年の瀬>きれいな部屋で迎春

兵庫県から登米市を訪れ、仮設住宅のエアコンを掃除するボランティアの男性(左)

◎2015年被災地(10)仮設の大掃除(登米市)

 宮城県登米市南方町の仮設住宅には、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の町民約200世帯が暮らす。「頑張ろう東北」などと書かれた青いウインドブレーカーを着た20人が、バケツ片手に動き回っていた。
 兵庫県社会福祉協議会が募集したボランティアだ。要望に応じエアコンのフィルターのほこりを除去したり、換気扇のファンを外して洗ったりした。「高い所は掃除できない。本当に助かる」と住民の小野寺ツエ子さん(70)は感謝する。
 ボランティアで来た神戸市の中野誠三さん(66)は1995年の阪神大震災で家を失った。人ごとではなかった。「東日本大震災から4年が過ぎ、宮城の人はどう暮らしているのか」と気になっていた。「きれいな部屋で新年を迎えてほしい」。窓を拭く手に力がこもる。
 寒風が吹き込む狭い通りに明るい笑い声が響く。住民の三浦達之輔さん(73)は「遠くから来てくれてうれしい。世間話をして交流するのも楽しい」と言う。
 住民たちの表情は華やいでいた。


2015年12月30日水曜日

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