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復興の街 新たな輝き 5度目の大みそか

災害公営住宅や宅地整備された広大な更地が広がる新蛇田地区。震災から5年がたとうとする被災地で、復興の息遣いを感じさせる=石巻市

 再生を期す東北は東日本大震災から5度目の大みそかを迎えた。静かに暮れていく2015年の終わりに被災地のこれからを思う。
 12月下旬の夕暮れ時、石巻市で被災者向け集団移転用地の整備が進む新蛇田地区付近の上空から、市中心部方面を一望した。広大な敷地を弧を描いて囲むように、集合タイプの災害公営住宅が立ち並ぶ。
 仮設住宅から移り住む被災者の新たな暮らしの場だ。俯瞰(ふかん)した光景は復興に向けた地道な積み重ねが実を結びつつあることを象徴するかのようだ。
 ただし被災地全体を見渡せば、復興事業の遅れや構想とのずれが目に付く。大切な命を奪われた悲嘆は時がたてば癒えるというものではない。福島第1原発事故で住み慣れた土地を追われたままの人々は今も数多い。まだまだ道半ばだ。
 年が明けると、3月11日で震災から丸5年がたつ。国の集中復興期間は15年度で終了し、復興事業費の一部が被災自治体の負担となる。被災地は大きな節目を迎える。
 明日から16年。再生を願うみんなの心をつなぎ、「震災5年」の先にある未来を開きたい。


2015年12月31日木曜日

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