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<5度目の年の瀬>孫に囲まれ腕まくり

孫に囲まれ、あんこ入りの餅を作る草野さん(右から3人目)とたけ子さん(同5人目)

◎2015被災地(11完)帰還の餅つき(福島県楢葉町)

 「あらら。そんなギョーザみたいな形じゃ、誰も食わねえよ」
 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が9月に解除された福島県楢葉町。草野伝市さん(68)は張り切っていた。いわき市に避難する長男の子3人、埼玉県の長女の子2人。男女5人の孫が親を置いて泊まりにきている。28日は裏の畑のビニールハウスで餅つきだ。「技を教えないとな」
 妻たけ子さん(63)がせっせとコメをふかし、機械に入れる。長男と、たけ子さんの母もいわきから来た。合わせて9人。手始めに、あんこ入りを作る。
 「よく見ておけよ。肉まん、いや、あんまんみたいにすんだ」
 元日には長男家族5人、長女家族4人、千葉県に住む次男家族5人が顔をそろえる。草野さん夫婦を入れて総勢16人。避難指示が解けた町で気兼ねなく、にぎやかに新年を迎える。
 「楢葉のみんなが楽しく、豊かに暮らせるのが本当の復興。何年かかるか分からないが、まずは来年が明るい年になってほしいね」


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2015年12月31日木曜日

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