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東北電と新会社設立 幅広いメニュー提供

[うえなか・たかゆき]埼玉大卒。94年東京ガス入社。日本ガス協会出向を経て13年広報部報道グループマネージャー。15年4月から現職。45歳。長野県出身。

◎東京ガス・経営計画グループマネージャー 上中孝之氏に聞く

 東北電力と東京ガスが10月、2016年4月から北関東3県で電力を販売する新会社「シナジアパワー」を設立した。東北電初の域外営業のパートナーとなった東ガスは、来年4月の電力小売り全面自由化を控え、首都圏での電力販売に積極的な動きを見せる。新会社の狙いと自由化戦略を、東ガス総合企画部経営計画グループの上中孝之マネージャーに聞いた。(聞き手は報道部・村上浩康)

 −新会社設立の目的は。

 「同じエネルギー企業として、13年から提携を模索してきた。当社はエネット(NTTファシリティーズなどと出資する新電力)を通じ、企業や工場など高圧・特別高圧の電力販売に取り組んできたが、より幅広い料金メニューを提供したかった」

 「東北電の安定的な電力を販売する新会社は、規模が比較的大きい企業や工場をターゲットにする。エネットよりも電力使用が多い顧客に(料金面などで)メリットがあるのではないか。得意分野が異なるので、顧客がエネットを選ぶか新会社を選ぶかは、おのずとすみ分けされるだろう」

 −電力自由化では首都圏が主戦場になる。

 「当社は首都圏1100万件の顧客を基盤に持つ。まずは首都圏でガスを使ってもらい、電気もセットで提供する。ガスは開栓、閉栓、定期点検など手間のかかるエネルギー。顧客との接点の多さが強みだ」

 「一方、東京電力は非常に多くの顧客を持つ。都市ガスを使わない人は多いが、電気を使わない人はほとんどいない。電力自由化は顧客開拓のチャンスだが、割って入るには高いハードルがある。簡単ではない」

 −東北の電力、ガス市場への進出は考えているか。

 「当社の核である都市ガスは人口集積地が基本的なターゲット。関東圏に比べると東北の市場拡大には工夫がいる。まずは基盤の首都圏に注力する。東北進出は考えていない」

 −09年、仙台市ガス事業の売却公募に東北電などと共同で手を挙げ、後に断念した経緯がある。市は再び売却を模索しているが。

 「現段階では検討していない。全くの白紙だ」


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2015年12月31日木曜日

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