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東京五輪・パラリンピック 合宿誘致で知恵比べ

 2020年東京五輪・パラリンピックに参加する各国選手が選手村入りを前に最終調整する、事前合宿の自治体誘致合戦が活発化してきた。既に交流がある国に直接働き掛けるほか、地域で盛んな競技の参加国を探るところもある。地元の体育大学を巻き込んだ取り組みなど、各自治体の知恵比べが本格化しつつある。

◎蔵王町、パラオ大統領に要請へ/白石市・柴田町、仙台大と連携施設活用

 西太平洋の島国パラオの選手団の合宿受け入れを目指す蔵王町の村上英人町長は今月同国に出向き、大統領に直接要請する。終戦直後にパラオからの引き揚げ者が入植した北原尾地区が町内にあり、合宿を通じた交流促進を図る。
 宿泊施設は遠刈田温泉の活用を念頭に置く。先月上旬には茨城県常陸大宮市もパラオ誘致に名乗りを上げたが、町まちづくり推進課は「選手がリフレッシュできる温泉と高地の涼しさが強み」とアピールする。
 石巻、栗原、登米、加美4市町は国を選択せず、それぞれ特定の競技に絞った誘致活動を展開。各競技団体を通じて誘致国を探る方針だ。
 ラグビーワールドカップの19年日本大会のキャンプ誘致を目指す石巻市は、五輪でも7人制ラグビーの参加国誘致をもくろむ。栗原市はホッケー競技参加国のキャンプを見込み、日本リーグの開催や大学の合宿を誘致するなど本番に向け実績を積む。
 ボート競技参加国を誘致する登米市には、国際大会の開催が可能な県長沼ボート場がある。カヌーと陸上の2競技の出場国を探る加美町は、鳴瀬川カヌーレーシング競技場などキャンプ地を紹介する資料も準備済み。町生涯学習課は「地域の子どもたちと一流選手の交流にも期待している」と意気込む。
 白石市と柴田町は体育系大学の仙台大(柴田町)と連携。大学施設も活用しバスケットボール、水泳、新体操、柔道など幅広い競技を想定。3者による競技の絞り込みを月内にも行う予定で、白石市企画情報課は「各競技団体とつながりが強く、選手の体調管理にも詳しい仙台大との連携は好材料」と語る。
 県は3月にも、ホームページ上で誘致自治体を英語やフランス語で紹介。県震災・復興企画総務課は「16年のリオ五輪が閉幕すると誘致合戦はますます本格化する。国や東京都の動きを自治体に提供するなど積極的に支援する」と話す。


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2016年01月01日金曜日

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