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石川遼専属キャディー「プロ以上の平常心磨く」

 さとう・よしかず 宮城・東北高、東北福祉大でゴルフ部に所属。これまで北田瑠衣、有村智恵(東北高出)、上田桃子、平塚哲二、片山晋呉と組んで各1勝、石川との3勝で通算8勝。宮城県大和町生まれで、同町に住民票を置いたまま世界を転戦する。

 男子ゴルフ石川遼のキャディーを、宮城県大和町のプロキャディー佐藤賢和さん(35)が務めている。昨年6月から専属となり米ツアーに帯同、一時帰国して挑んだ昨年12月の国内ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」で石川を国内メジャー初優勝に導いた。ことしも14日開幕のハワイでの試合からバッグを担ぐ。年末に帰省した佐藤さんにやりがいや苦労、目標などを聞いた。(聞き手は大泉大介)

◎米ツアー勝利導きたい

 −昨季は優勝で幕を閉じた。
 「1年間の優勝者と賞金ランク上位による『日本一決定戦』で勝てて感慨深い。自分にとっても(選手の)メジャー優勝は初めてで、本当にうれしい」
 −石川と組んで半年が過ぎた。
 「日本のトップからの指名は光栄で責任も感じている。プロが最高のパフォーマンスをできるように、目標である『プロ以上の平常心』に磨きをかけたい」
 「キャディーにできることは助言しかない。距離や風向きなどの正確な判断は当然。スコアを落としたときは気持ちが上向くような話をしたり、好調時は浮かれ過ぎないよう手綱を締めたりと、最適な雰囲気づくりが最大のミッションだ」
 −今の暮らしは。
 「ホテルを転々とする日々。プロは月曜日がオフだが、僕らは先回りしてコースを下見する。プレーはせずに半日かけて隅々までコースを歩き、攻略のイメージを膨らませる」
 「15キロ超のバッグを担ぎ、連日10キロ以上を歩くから体力的にはしんどい。予選落ちした週以外は事実上休みなし。それでも、世間の想像をはるかに上回るプロの努力を間近で見ていると、もっと頑張って勝たせたいという気持ちが募る」
 −自身も一時はプロゴルファーを目指した。
 「大学卒業後スウェーデンにゴルフ留学し、帰国後はゴルフ場の研修生となってプロを目指した。でも、なかなか結果が残せず2003年から女子ツアーでキャディーのアルバイトを始めた。06年に大学同期の(宮里)優作に頼まれて、プロキャディーとして生きること決めた」
 「キャディーは基本、週単位でさまざまなプロと契約する。評価が高まれば上位プロに声を掛けてもらえ、専属の道も開ける。報酬は賞金の7〜10%だ」
 −日米での違いは。
 「米国ではキャディーがプロを選ぶほど地位が確立している。日本でも先輩キャディーが本を出すなど社会的評価は徐々に上がっているが、まだまだ。目立つ必要はないが、もっと認めてもらえる工夫が必要だ。ゴルフ界発展のためにはファンサービスが重要で、心あるキャディーは情報発信などに努めている」
 −ことしの目標、将来の夢は。
 「まずは米ツアーでの1勝。そしてマスターズトーナメント出場。世界最高の舞台を石川プロと歩いてみたい。いずれ体力の限界が来たら大好きな古里・宮城に戻って、震災復興にも役立つ仕事がしたい」


2016年01月03日日曜日

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