福島のニュース

全町避難続く富岡照らす希望の朝日

富岡漁港から望む初日の出=1日午前6時55分、福島県富岡町

 東日本大震災から5度目の新年を迎えた1日、被災地では住民らが初日の出に復興の願いを託した。東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町の富岡漁港には、避難先から約20人ほどが駆け付け、昇る朝日を見守った。
 雲間から太陽が顔を出したのは午前7時前。住民たちは明るくなっていく空を静かに見詰めたり、写真に収めたりした。「この辺りは良い海水浴場だったんだよ」。震災前の思い出を語る人の姿も見られた。
 津波被害を受け、鉄骨だけになった建物など爪痕が今も残る。背後には除染廃棄物などの仮置き場が広がる。その一方で漁港の復旧工事も進められ、重機や資材が置かれている。
 富岡町からいわき市に避難する会社役員塚越良一さん(51)は「周辺は寂しい風景だけれど、素晴らしい日の出だ。復興へ希望を持たなければ」と話した。


2016年01月03日日曜日


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