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プロ野球「雪国」定説覆す

古里の岩手県普代村で小学生を指導する銀次。今季は選手会長としてけん引役になる=2015年12月13日

 「雪国の東北からは名選手は生まれにくい」という球界の定説は過去の話。今や東北出身者は一大勢力だ。「東北出身のプロ選手はどんどん増えているし、大谷君(岩手・花巻東高出)みたいなずばぬけた選手まで出てきた。本当にすごい」。東北楽天の中心選手、銀次内野手(27)=岩手県普代村出身、盛岡中央高出=は感慨深そうだ。
 プロに憧れた高校時代、「岩手出身も今ほどいなかったし、プロ入りはちょっと意識するくらいだった」と振り返る。それでもひた向きさでプロへの扉を切り開く。「目の前の投手を打ちたい思いで、とにかくバットを振りまくった野球小僧だった」。3年夏の県大会は決勝で敗れて甲子園行きを逃すも、打率7割5分と圧倒的な数字を残し、巧打者ぶりを印象づけた。2005年秋、高校生ドラフトで3巡目指名を受けて東北楽天へ。
 翌06年以降、春、夏の甲子園大会で東北勢は、花巻東、光星学院(現八戸学院光星)、仙台育英が合計5度の決勝進出を果たすなど、躍進が目立つ。背景に銀次は筋力強化器具の発達などによる身体能力向上があると分析する。「いい投手が出てくれば、打者も鋭く振らざるを得ない。今は自分たちの時代より、投手の球速も、打者の振る速度も断然速い」と語る。
 新年の目標は「前進」。13年の日本一の歓喜をもう一度被災地に届けるために、「前に進もうとする姿勢を東北の人たちに示したい」。東北出身選手の先頭集団にいる自覚は強い。


2016年01月01日金曜日

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