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仙台市電、秋保電鉄…戦後駆け抜けた軌跡紹介

複線化や電化が進んだ当時の鉄道写真が並ぶ企画展

 市井の鉄道史研究家として知られた瀬古龍雄さん(1928〜2014年)の企画展が、仙台市青葉区の東北福祉大鉄道交流ステーションで開かれている。瀬古さんが東北大在学中の1950〜53年に仙台周辺で写真に収めた6路線を紹介。戦後の需要や複線化の過渡期にあった鉄路の軌跡をたどる。3月5日まで。

 6路線は仙台鉄道、仙台市電、仙石線、秋保電鉄、仙北鉄道、栗原鉄道。車両写真のほか、瀬古さんの写真が掲載された鉄道専門誌、学生時代に編集したアルバムなど計72点が並ぶ。
 仙石線は44年に私鉄の宮城電気鉄道が国有化されて誕生した。戦後は駐留米軍の拠点だった苦竹キャンプ(宮城野区)への物資輸送に利用された。米軍関係者や富裕層のみが乗車できた車体中央部に白線が引かれた特別車両などを紹介している。
 市民の足として親しまれた仙台市電は、52年に南東北3県が合同開催した国体の観客輸送をにらんで複線化が進んだ。市中心部での工事や鉄道軌道に入り込んだ車との衝突事故現場を捉えた写真を展示している。
 鉄道交流ステーションの鈴木佳子学芸員は「当時の仙台周辺の鉄道は記録が少なく、いずれも貴重な資料。高い撮影技術と学生時代ならではのフットワークを生かした秀作ばかり」と解説する。
 瀬古さんは千葉県出身で東北大農学部に在学。新潟県職員となり、園芸試験場などで農業関係の研究に従事した。
 午前10時〜午後4時。日・月曜、祝日と大学入試時期(16日、2月2〜5日、19、20日)は閉館。連絡先は鉄道交流ステーション022(728)6612。


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2016年01月05日火曜日

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