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<プロ野球>佐藤と平沢 宮城から羽ばたく

プロ入りの抱負を語る佐藤(左)と平沢=仙台育英高多賀城校舎
佐藤選手のサイン色紙
平沢選手のサイン色紙

 昨夏の甲子園大会で、仙台育英高の26年ぶりとなる準優勝に貢献した平沢大河内野手(18)=ロッテ・ドラフト1位=、佐藤世那投手(18)=オリックス・同6位=の2人が宮城からプロ野球の世界へ羽ばたく。将来は球界を代表して世界を舞台に戦いたいと夢を持つ2人が、球団の入寮を目前に控えた心境や、高校野球の思い出、プロでの未来図などを語り合った。(聞き手は佐々木智也)

◎間もなくプロ生活

<実感がある 佐藤/心強い同期 平沢>
 −間もなくプロ生活が始まりますね。この冬はどう過ごしていますか。地元の宮城を離れる不安もあると思います。

 佐藤「この時期になると、プロになるんだという実感はやはりすごくありますよ。プロ入りが決まってからは練習や行事で忙しかったけれど、時間をうまく使いながら目の前のことに取り組んできました」
 平沢「自分もプロに向かって準備しています。野球のことを一番に考え、球団からもらったトレーニングメニューをこなすなど入団に向けてしっかり練習を積んできたかな。運転免許を取るため自動車教習所にも通っていますが、それは二の次ですね」
 平沢「宮城を離れるのに少し不安はありますが、ロッテの同期に高校生が2人いるので心強いですよ。(高校は通学だったので)初めて親元を離れる寮生活は楽しみです」
 佐藤「甲子園大会の時にお世話になった方々が関西におり、(オリックス入りを)喜んでくれているので、不安はありません」

◎甲子園準優勝の快進撃

<成長できた 佐藤/大舞台喜び 平沢>
 −今、話が出た昨夏の甲子園大会を振り返りましょう。準優勝に輝いた快進撃から早くも4カ月以上が過ぎましたが、振り返るとどんな思い出ですか。

 平沢「決勝まで進めるとは思っていなかったので、大舞台で戦えてうれしかった。チームとして実力は飛び抜けて高くなかったものの、勢いに乗れば人は強くなると感じましたよね」
 佐藤「優勝を逃した結果だけを見れば、それは悔しいですよ。でもそもそも甲子園大会に出場できたのが幸せなこと。試合ではマウンド上で劣勢の状況になった時の気持ちの持ち方を学んだし、ピンチの場面で冷静に考える力も養えて、成長できました」

◎U−18W杯で準優勝

<大きな経験 佐藤/自信ついた 平沢>
 −続くU−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)では決勝で惜しくも米国に敗れましたが、準優勝に貢献しました。

 平沢「世界の選手たちの中で自分が攻守に引けを取っていなかったと思いますね。ベストナインにも選ばれてすごく自信になったし、木製バットにもうまく順応できました」
 佐藤「マウンドの雰囲気から甲子園大会とは違いましたよね。日本の打者とタイプが違い、大きな当たりを打たれそうで怖かったが、甘いコースに入らないよう一球一球に神経を使って投げました。その経験が大きな力になっています」

◎仙台育英高での3年間

<技術面飛躍 佐藤/仲間が一番 平沢>
 −仙台育英高での3年間は貴重な時間でしたか。

 平沢「いい仲間と野球ができて良かったです。育英の仲間が今も一番だと思っています。室内練習場で天井からつるした縄を上り下りするトレーニングを誰よりもしました。パワーが付き、打球の飛距離アップにつながりましたね」
 佐藤「入学した時に佐々木(順一朗)監督から『同学年で仲良くしなさい』と言われたのを常に意識しながら過ごしました。やっぱり、みんなで培ったチームワークが最後の夏の結果につながったと思いますね。技術面では自分に合った腕の振りでフォークボールを投げられるようになったのが大きかったと思います」

◎プロ1年目の目標

<精度高める 佐藤/開幕1軍を 平沢>
 −プロ1年目の具体的な目標を教えてください。

 平沢「やはり1年目は開幕1軍が目標。競争は厳しいと思うが負けないように頑張ります」
 佐藤「自分も開幕1軍は意識します。でも息の長い野球生活を送りたいっていうのもあるかな。先発でも中継ぎでも役割をこなせる選手になりたいですよね。課題としては直球やフォークボールの精度を上げなくてはいけないと思います」
 平沢「全ての面で上達するために、技術を磨く土台となる体づくりが大事ですよね。今のうちからと思って取り組んでいます」

◎将来の目標

<五輪を意識 佐藤/日本代表に 平沢>
 −ちょっと気が早いですが、将来の目標は?

 平沢「U−18W杯のメンバー同士でも話していましたが、縁があればいずれはみんな同じ日本代表に入って、高校生の時に米国に敗れた悔しさを晴らしたいですね」
 佐藤「自分も、将来は日本代表のユニホームを着てもう一度世界に挑戦したいというのは当然あります。2020年の東京五輪を意識して、(同じ世代の)みんなが目標にしていると思いますよ」

◎ともにパ・リーグ

<地元登板を 佐藤/対戦楽しみ 平沢>
 −今まで仲間だった2人も、プロではチームが分かれます。パ・リーグ同士なので、1軍ではライバルとして戦うことになります。

 平沢(佐藤を見つめて)「世那は(2年秋に)新チームを結成したころは直球ばかりの投手でしたが、フォークボールがよくなってどんどん頼もしくなっていたよね。投球は遊撃の守備で後ろからしか見てこなかったので、対戦が楽しみだよ」
 佐藤(平沢の方を向いて)「自分も対戦できる日が楽しみ。まずは大河のレベルに追い付けるよう、結果を出さないといけないけどね。それと地元のコボスタ宮城で登板する日を目標に頑張ります」
 平沢「そうだね。一日でも早く1軍に上がって、コボスタ宮城でプレーする姿を地元の人たちに見てもらえるようお互い頑張っていこう」

<佐藤世那(さとう・せな)>小学2年で野球を始め、秀光中教校では1、2年時に全国中学校軟式野球大会に出場。仙台育英高では2年秋から主戦を務める。3年夏の甲子園大会では最速146キロの直球とフォークボールを武器に決勝までの全6試合を投げ、チームの準優勝に貢献した。趣味は釣り。好きな食べ物は中トロの握り。仙台市出身。右投げ右打ち。180センチ、84キロ。

<平沢大河(ひらさわ・たいが)>小学1年に野球を始め、中学は七ケ浜リトルシニアでプレー。仙台育英高では1年秋から遊撃のレギュラーとなり、3年時に副主将を務めた。3年夏の甲子園大会では走攻守のそろった内野手として注目を浴び、3本塁打を放つ活躍を見せた。趣味は昼寝。好きな食べ物はふわふわしたオムライス。多賀城市出身。右投げ左打ち。176センチ、76キロ。

<平沢、佐藤両選手のサイン入り色紙を各1人にプレゼント>
 希望者ははがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望する選手名を明記し〒980−8660仙台市青葉区五橋1の2の28 河北新報社スポーツ部「平沢、佐藤色紙プレゼント」係へ。12日の消印有効。当選者の発表は発送をもって代えます。


2016年01月06日水曜日

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