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<もぐらんぴあ>津波全壊の地下水族館が復活

復旧した水量約80トンのトンネル水槽(久慈市提供)
津波で全壊した被災直後のもぐらんぴあ(久慈市提供)

 東日本大震災の津波で全壊した岩手県久慈市の市営地下水族館「もぐらんぴあ」が、4月下旬に営業を再開する。震災前と同じ場所に整備し、新たな電動水門など津波対策を施した。久慈近海に生息するホッケやクラゲ、ネコザメなど約200種を展示する。
 地下3メートルの敷地約700平方メートルに40の水槽を設けた。高さ3メートル、長さ5メートルのアーチ状の遊歩トンネル水槽もある。津波に備え、入場口には管理棟で操作できる厚さ約50センチの鉄製の電動水門を新設した。総事業費は約14億円。
 震災1カ月後に館内から発見され、八戸市水産科学館に避難した名物アオウミガメの「カメ吉」が5年ぶりに帰還する。
 「水と復活」をテーマにプロジェクションマッピングも製作する。JR東京駅の改修記念で駅舎の3D投映を手掛けた演出家の村松亮太郎氏が担当し、期間限定で館内に映し出す。近くワークショップを始め、内容を固める。
 もぐらんぴあは1994年開館。震災で3000匹いた魚類はほぼ死滅した。2011年8月、JR久慈駅前で「もぐらんぴあ・まちなか水族館」として一部再開した。まちなかの新年度以降の存続は未定。
 市は新もぐらんぴあを復興のシンボルと位置付け、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で人気が出た小袖海女センターと並ぶ観光拠点を目指す。市観光交流課の中野創一郎主任は「水族館の復活を契機に多くの人に足を運んでもらい、街に活気を生み出したい」と意気込む。
 市はウェブ上で資金を募るクラウドファンディングを活用し、カメ吉の輸送や映像機材の費用を賄う。1口3000円から。目標は600万円。金額に応じ展示生物の命名権などを贈る。2月13日まで。連絡先は市観光交流課0194(52)2123。


2016年01月07日木曜日

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