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<太陽光発電>オール地元で建設 2月稼働

鹿角市内で建設が進む太陽光発電所。木製の架台が目を引く=昨年12月28日

 秋田県鹿角市の企業経営者らが株式会社鹿角エナジーを設立し、地元企業が設備生産から施工までを担う太陽光発電所を市内に建設している。再生可能エネルギーの開発は多くが県外資本中心で、地域への経済波及効果は限定的だった。「オール地元」の発電所建設を市内の事業所や工場にアピールし、地域経済の好循環を目指す。2月から稼働する。
 同社は発電パネル製造のトワダソーラーのほか、土木建築、鉄工、屋根施工、電気工事など市内の8社と2個人が出資し、資本金930万円で2014年12月に設立された。
 第1号の発電所は同市十和田毛馬内の住宅地にある空き地約800平方メートルを賃借して建設中。出力50キロワットで、年間発電量は6万2000キロワット時を見込む。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、全量を東北電力に売電する。金額は年間約170万円。
 太陽光発電設備の調達をはじめ、整地や据え付け、電気工事まで全てを地元業者で完結した。地元の工場や事業所が売電目的や自家消費用など、小規模な太陽光発電を導入する際のモデルケースとして売り込む考えだ。
 トワダソーラーの湯瀬昇社長は「農業用の熱源など再生エネの用途は今後も広がる。まずは成功例を示した上で、再生エネの地元シンクタンクとしての役割を果たしたい」と意欲を語る。
 太陽光発電のパネルを据え付ける架台を木製にしたのもポイント。架台は金属製が多いが、鹿角エナジーは「田園地帯に無機質な素材はそぐわない」と判断し、同じ秋田県北部にある大館北秋田森林組合(北秋田市)が考案した秋田杉の間伐材の製品を採用。地中に埋める基礎もコンクリートではなく木製で、全国的に珍しい。
 第1号の総事業費は太陽電池モジュールやケーブル、木製架台、工事費などを含め、約1400万円。木製架台と木製基礎は、金属製架台とコンクリ基礎を用いた一般的な工法よりも3割程度安いという。
 同社の竹田孝雄技術顧問は「地方にある資源を地方の企業の活性化に役立てたい。自家消費用の太陽光発電などの導入で地元の製造業が安いエネルギーを利用できれば、生産コストの削減につながり競争力も高まる」と期待する。


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2016年01月07日木曜日

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