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<津波避難タワー>備蓄も万全 石巻に安心

魚町の水産加工団地に完成した津波避難タワー

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市魚町の水産加工団地で7日、市が整備した津波避難タワー2基の完成報告会があり、水産業者ら約30人が安全を確保する施設の完成を祝った。
 一帯には高さ5.4メートルの津波が押し寄せた。加工団地の東西2カ所に設置されたタワーは、ともに鉄骨造りで高さ約14メートル。地上約11メートルに約130平方メートルの居室を設けた。屋上と合わせ214人を収容できる。
 居室には災害時の備蓄品を収めるベンチを設置。飲食物や非常用簡易無線機などを備える。屋上の太陽光発電設備で3日間、照明用電源を得られる。
 タワーの二つの階段は扉を施錠。震度5弱以上の地震で自動解錠する容器を設置し、鍵を入れておく。鍵は水産業者にも預ける。
 総事業費は2基で約5億1000万円。国の復興交付金を活用した。
 市の調査によると、加工団地では約2570人が働く。中心部には市が認定した津波避難ビルが2社あり、今回のタワー整備で安全性がより高まる。市漁業協同組合の伊妻壮悦組合長は「海の近くで勤務をためらう人の安心感につながる。人材確保につながることを期待したい」と話した。


2016年01月08日金曜日

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