宮城のニュース

被災地へ研修旅行「災害人ごとじゃない」

名取市閖上地区で佐々木社長(左)の説明に耳を傾ける生徒たち

 福岡県修猷館高(福岡市)の生徒が7日、東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上や同南三陸町などを研修旅行で訪れ、震災の記憶と教訓を胸に刻んだ。

◎2年生408人 復興状況や当時の様子聞く

 研修旅行には2年生の希望者408人が参加し、複数班に分かれて被災地を見学した。閖上地区には約280人が訪れ、日和山周辺を歩き、犠牲者の冥福を祈って手を合わせた。
 笹かまぼこ製造「佐々直」の旧本店工場では佐々木直哉社長が震災当時の状況を説明。「津波は来ないという思い込みで多くの人が命を落とした。津波の恐ろしさは絶対に忘れてはいけない」と強調した。
 同校の庄野栞菜(かんな)さん(16)は「枯れた大地が広がるばかりで、まちがあったことを想像できない。災害を人ごとのように思っていたが、しっかりと備える意識を持ちたい」と話した。
 南三陸町では、志津川高生徒ら約30人から震災時の様子や避難所の状況を聞き取った。
 志津川高3年の西城皇祐君(17)は自分で撮った自宅の仮設住宅や復旧した新病院の写真を示して復興状況を説明。「福岡に帰ったら多くの人に伝えてほしい」と呼び掛けた。
 修猷館高の被災地の研修旅行は2012年に始まり、ことしで5回目。3泊4日の日程で、7日は仙台市、石巻市なども訪ねた。


2016年01月08日金曜日

先頭に戻る