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<大堀相馬焼>ハーバード大学院生を体験

専門家から教わりながら陶芸を体験する学生ら

 東京電力福島第1原発事故で避難区域となり陶芸家が離散した福島県浪江町の伝統工芸「大堀相馬焼」の現状を知ろうと、米ハーバード大経営大学院の大学院生37人が9日、二本松市の陶芸家協同組合の工房を訪れた。同大生が震災後の東北を学びの場として1週間滞在する授業の一環。
 大学院生はまず陶芸の型作りを体験した。陶芸家5人らから大堀相馬焼の説明を受けた後、「販売」「デザイン」「後継者育成」のテーマに分かれて議論。大堀相馬焼の将来ビジョンについて意見を出し合い、「ドキュメンタリー制作」「レストランとタイアップ」などの活性化案を発表した。
 原発事故後に荒れ果てた浪江町の工房の映像が流されると、大学院生は息をのんで見入った。
 ボルティモア出身のジェフェリー・ボーゲルさん(30)は「深刻な災害の後も伝統を守ろうと挑戦する陶芸家の熱意に感心した」と目を輝かせていた。
 郡山市でことし窯元を再開する予定の陶正徳さん(41)=さいたま市=は「発想豊かな学生ばかり。伝統を守りつつ未来を開くためのヒントになりそう」と語った。


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2016年01月10日日曜日


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