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<ダルマ市>巨大ダルマ 全ての福呼ぶ

仮設住宅の広場で5年ぶりに復活した巨大ダルマ引き合戦

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町の新春恒例「ダルマ市」が9日、いわき市の仮設住宅広場で2日間の日程で始まった。事故前に行われていた「巨大ダルマ引き合戦」が5年ぶりに復活。約200人が東西に分かれて綱を持ち、重さ700キロのダルマを引き合った。
 巨大ダルマは繊維強化プラスチック製、台座を含む高さは3.3メートルで、両側に顔がある。町観光協会が昨年、帰還困難区域に保管されている以前のダルマと同じ大きさで造った。
 合戦は東が勝てば商売繁盛と家内安全、西が勝てば無病息災と身体堅固になるとして、3本勝負で実施。結果は1勝1敗1引き分けで、全てがかなうと判定された。郡山市に避難する松本敬太郎さん(60)は「原発事故前は引っ張る人がもっと多かったが、懐かしく、楽しかった」と話した。
 会場には約25の出店が並び、農協女性部員が絵付けした「双葉ダルマ」などが売られた。若者グループは、昭和時代に町内で人気だった「よっちゃんスルメ」を再現し、販売。中高年の町民が「匂いが懐かしい」と買い求めていた。
 ダルマ市は2012年から仮設住宅で開催。全国に避難した町民の再会の場にもなっており、抱き合って喜ぶ姿も見られた。


2016年01月10日日曜日

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