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「高校生百貨店」被災地の産品 全国へ

高校生百貨店のワークショップで話し合う高校生ら

 宮城県石巻市などの高校生が商業施設に期間限定で店を出す「高校生百貨店」プログラムが、このほど始動した。2月以降、仙台市と大阪市でそれぞれ出店を予定する。東日本大震災の復興や少子高齢化の課題を抱える地域で、将来を担う人材を育てるのが目的。高校生が石巻市と女川町の魅力的な産品を発掘し、都市部の消費者にアピールする。
 昨年12月下旬に石巻市内であった第1回のワークショップには高校生15人が参加。近鉄百貨店(大阪市)の社員から講義を受け、活動方針を話し合った。
 高校生百貨店では、農林水産物など最大約50種類を扱う予定。生産者に取材し、仕入れや販売の価格を設定。利益は今後のプログラムの活動資金に充てるという。
 出店するのは2月下旬に仙台市のエスパル仙台、3月上旬に大阪市のあべのハルカス近鉄本店。ともに数日の見込みだが、売り場の設営や販売も高校生たちが中心となって行う。
 石巻工高1年の浜田聖也さん(15)=涌谷町=は「ただ売るだけではなく、生産者が商品に込めた思いも伝えたい。石巻は海産物のイメージがあるが、農産物もおいしいとPRしたい」と意気込む。
 企画したのは、石巻市役所の1階で高校生が接客や商品開発に挑戦する「いしのまきカフェ『』(かぎかっこ)」を運営するかぎかっこプロジェクト。資金は県の助成を受けた。
 スタッフの加藤くるみさん(23)は「地元の若者でさえ地域の商品や商店の情報を知らないし、売る側も発信方法に悩んでいる。高校生の目線で同世代へのアプローチの仕方を提案してほしい」と話す。


2016年01月12日火曜日

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