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<菜種>寒冷地向け新品種 有害成分なし

新品種の菜種「きらきら銀河」(東北農業研究センター提供)

 農研機構東北農業研究センター(盛岡市)は、菜種の寒冷地向け新品種「きらきら銀河」を開発した。収量が多く有害成分を含んでいないのが特長。食用油だけでなく、家畜の飼料など幅広い活用が期待できる。
 きらきら銀河は、海外の多収品種「CASCADE(カスケード)」と寒冷地向け国産品種「キラリボシ」を交配した。同センターの調査では、北海道や東北地方で栽培している主力品種「キザキノナタネ」と比べて収量は7%ほど増え、含油量も上回っている。
 大量摂取で心臓疾患のリスクが高まる脂肪酸「エルシン酸」がなく、食用油に適している。
 家畜が摂取すると甲状腺肥大を引き起こす物質「グルコシノレート」もほとんど含まれていない。含有量が多い国産菜種の搾りかすは農作物の肥料用となっていたが、きらきら銀河は牛や豚、鶏の飼料にも利用できる。
 今秋、本格栽培に入る予定。将来的には東北全域で50ヘクタールの作付けを目指す。
 同センターの川崎光代主任研究員は「多収で有害成分がほとんどなく、生産者にはメリットが大きい。搾りかすも安心して使えるので、普及が進めば国産飼料の需要にも応えることができる」と話している。


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2016年01月14日木曜日


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