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<河北文化賞>創意と熱意 東北に光

第65回河北文化賞を贈呈された(左から)土屋氏、嘉山氏、仙台オペラ協会の芸術監督佐藤淳一氏、菊池製作所の社長菊池功氏=仙台市青葉区の仙台国際ホテル

 第65回(2015年度)河北文化賞の贈呈式が16日、仙台市青葉区の仙台国際ホテルで行われた。東北各界から約340人が出席し、受賞した2個人2団体の功績をたたえた。
 山形大医学部参与の嘉山孝正氏(65)はヒトのがんが低酸素状態であることを初めて証明し、基礎、臨床、診療体制の整備を通じてがん医療発展に貢献した。
 一般社団法人仙台オペラ協会は在仙の声楽家らによる1976年の設立以来、年1回の本公演などを続けて東北の歌劇の普及と発展に努めている。
 彫刻家で宮城教育大名誉教授の土屋瑞穂氏(82)は主に鉄板を使った大型の抽象作品を制作しながら教育にも力を注ぎ、芸術文化の向上に寄与した。
 株式会社菊池製作所は東京電力福島第1原発事故の避難区域にある福島県飯舘村で操業を続け、精密加工技術を生かして復興をけん引している。
 公益財団法人河北文化事業団の一力雅彦理事長(河北新報社社長)は「受賞者に深甚なる敬意と祝意を表す。今後も研さんを積み、河北文化賞の意義をより深いものにしてほしい」と述べ、本賞の賞牌(しょうはい)と副賞を贈った。
 記念講演では、東大名誉教授で地震科学探査機構の村井俊治顧問が、専門の測量工学に基づいた地震予測の事例を紹介。「衛星測位(GNSS)で地盤や地殻の異常変動を検知すると、必ず地震が起きている」と指摘した。
 河北文化賞は東北の学術、芸術、体育、産業、社会活動の各分野で優れた功績を挙げ、東北発展に尽くした個人・団体に贈られる。
 河北新報社は17日に創刊119周年を迎える。これに先立って青葉区の本社別館ホールで16日、記念式典を執り行った。


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2016年01月17日日曜日


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