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<南三陸病院>震災後 待望の透析治療再開

透析治療を受ける患者に容体を尋ねる桜田院長(中央)

 宮城県南三陸町の南三陸病院は18日、町内唯一となる人工透析治療を始めた。東日本大震災後、町内の透析患者は町外への通院を余儀なくされており、地元で治療を受けられる環境がようやく整った。
 初日は男女4人が治療を受けた。スタッフに透析用カテーテルを腕につなげてもらい、順調に透析が始まると安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 透析治療歴7年という同町志津川の鈴木昭二さん(68)は震災後、登米市のクリニックに週3回通い続けた。「歩いてでも来られる距離になった。通院が楽になり助かる」と喜んだ。
 同病院の透析用の病床数は20。毎週月、水、金曜の午前と午後に治療を行い、最大40人を受け入れる。当面13人が通院する予定。入院透析の導入も検討する。
 桜田正寿院長は「患者さんの喜ぶ顔を見て再開の意義があったと肌で感じた。近隣自治体の基幹病院と連携を密にし、地域のための病院を築く」と話した。
 町内の透析治療は2001年、公立志津川病院で医師確保が困難となり休止。民間医院が引き継いだが震災で被災し、受け入れる医療機関がなくなった。南三陸病院は昨年12月に開業し、外科と内科の医師が掛け持つ形で透析を再開した。


2016年01月19日火曜日

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