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大分の炭酸水素塩泉飲み血糖状態改善

 慶応大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)などの研究グループは、特定の温泉水を飲むと血糖状態が改善するメカニズムの一端を、分子レベルで代謝物を調べるメタボローム解析などで初めて確認したと発表した。糖尿病予防への応用を期待する。
 温泉水は大分県竹田市の長湯温泉の炭酸水素塩泉。20〜50歳代の健康な男女19人に、市販の飲料水と1週間交互に1日0.5リットル、計4週間飲んでもらい、7日ごとに血液と便を調べた。
 一般的な血液検査では、温泉水の飲用後、一定期間の平均的な血糖値を反映する血中グリコアルブミン値(11〜16%が基準値)が、16人で下がった。19人平均は0.2ポイント低下した。
 メタボローム解析した結果、高いと糖尿病になりやすいとされる血中アミノ酸の一つチロシンの濃度が15人で低下した。腸内細菌の解析では、肥満防止効果がある細菌群を有していた13人のうち、10人で同細菌群が増えた。
 研究所によると、特定の温泉の入浴、飲用が疾患予防、改善に効果があるとの研究報告はこれまでもあるが、なぜ効くのかは十分に分かっていないという。
 研究の中心となった先端研の大学院生村上慎之介さん(27)は「各地の炭酸水素塩泉で同じ効果が出るとは限らない。研究を進めてさまざまな温泉の成分と効能の関係を解明し、温泉の利用拡大にもつなげたい」と話した。


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2016年01月20日水曜日

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