宮城のニュース

<大川小訴訟>校庭目撃の母親出廷へ

 石巻市大川小の津波災害をめぐる損害賠償請求訴訟の口頭弁論が22日、仙台地裁であり、高宮健二裁判長は、東日本大震災の発生直後に校庭にいた女性保護者を含む計5人の尋問を4月8、21の両日、行うことを決めた。
 遺族側によると、女性保護者は2011年3月11日午後2時52分〜3時10分ごろ、当時6年生の娘を迎えに訪れた学校で、校庭で待機していた他の児童の様子や周辺の状況を目撃していた。女性は6年生の担任教諭に津波の襲来と避難の必要性を伝えたという。
 事前協議で尋問が内定していた当時の校長や大川小の災害対応マニュアルを改訂した元教頭、亡くなった児童の遺族、市職員についても正式に尋問することが決まった。
 遺族側は閉廷後、仙台市内で記者会見し「女性保護者は5人のうち唯一、実際に校庭の様子を見ていた。非常に重要な証言になる」と述べた。
 口頭弁論では、3年生だった長男健太君=当時(9)=を亡くした父親の佐藤美広さん(54)が意見陳述。「大川小より10キロ以上、川の上流にある小学校でも子どもを高台に避難させた」と学校の対応を批判した。
 訴えによると、教職員は震災発生後の約45分間、児童に校庭で待機するよう指示。その後、津波が押し寄せ、訴訟対象の23人を含む児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明になった。


2016年01月23日土曜日

先頭に戻る