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<シニアの道しるべ>健康への意識高まる

つるがやリフレッシュ倶楽部の推進員定例会では会場ごとの活動内容を発表した=昨年12月、鶴ケ谷市民センター

◎仙台・鶴ケ谷 介護予防運動11年/(下)情報発信

<講演会の開催も>
 会員が入れ替わりながらも200人を超す住民が、参加し続けた11年という歳月の意義は大きい。
 仙台市内で介護予防運動をする自主グループの草分けの「つるがやリフレッシュ倶楽部(くらぶ)」(宮城野区鶴ケ谷)。代表の中村仁さん(74)は「高齢者に関わる情報を集め、生活の中で意識してもらうため積極的に伝えるよう心掛けた」と振り返る。
 年を取っても筋肉を鍛えてバランス良く栄養摂取する必要性から、心の健康、認知症、特殊詐欺についてまで新聞記事などを会員に紹介した。各分野の専門家を招き、会員や推進員向けの講演会も開催してきた。
 1年ずつの積み重ねで推進員の取り組む姿勢は変化した。今は計37人が5カ所の会場に分かれ、運動に音楽やレクリエーションを取り入れて工夫を凝らす。
 鶴ケ谷1丁目西町内会集会所の推進員長沢憲康さん(80)は「当初は転倒防止が目的だったが、運動が認知症予防にもいいと言われ考え方が変わった」と話す。参加者が筋力をつけ、外出してもつまずかなくなると自信に結び付く。みんなが前向きになって生活しているのを実感するという。

<「理想に近い形」>
 鶴ケ谷地区の高齢化はさらに進んだ。市が昨年10月1日にまとめた市中学校区別(63区)の人口比で、鶴谷中学校区は65歳以上が34.81%(高率順で4位)、75歳以上は18.20%(同2位)に上る。
 ところが同時期の同区で推計した介護保険の要支援・要介護の65歳以上認定者率は18.8%(同25位)。全市平均17.8%を少し上回る程度にとどまる。元気なシニアが多いと推察される一つの傍証だ。
 リフレッシュ倶楽部の他に鶴ケ谷地区では体操やダンス、グラウンドゴルフ、ノルディックウオーキングなどの愛好会ができ、高齢者の活動は多彩になった。
 鶴ケ谷地域包括支援センターの保健師西谷芽衣さんは「運動を中心とした社会参加の選択の幅が広く、リフレッシュ倶楽部のように時々の健康情報に触れられる機会も多い。介護予防の理想に近い形になっているのではないか」と見る。
 今後も高齢者に関わるさまざまな課題は生じるだろう。中村さんは「高齢化するのは同世代が住む団地の宿命。ためらっている人も元気なうちに地域でいろんな接点を持った方がいい。一歩踏み出すことで二歩目につながる」と力説する。
 自分に合う運動の場を見つけ、活動的な日々を過ごすかどうか。そんなところに元気なシニアへの岐路はあるのかもしれない。

<介護予防運動グループ>つるがやリフレッシュ倶楽部発足後の2006年度から仙台市は、介護予防運動の自主グループを支援する事業を実施。地域で介護予防運動グループを運営する住民ボランティア(サポーター、リフレッシュ倶楽部では推進員)の養成や技能向上の研修などを行っている。市のまとめでは昨年7月末時点で177団体が活動する。


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2016年01月23日土曜日

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