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トンネルに歩道なし 町議員から批判や疑問

 岩手県大槌町が新年度の着工を予定する「三枚堂・大ケ口トンネル」が22日、町議会全員協議会で取り上げられた。山を挟む大槌川、小鎚川両流域を結び、津波浸水域を通らずに行き来できる防災上の重要施設だが、町は歩道を設けない方針を表明。議員からは批判や疑問の声が上がった。
 トンネルは、東日本大震災の津波で中心市街地が浸水し、両流域の一部が孤立したことを教訓に計画。町と町議会が国や県に再三要望し、国の社会資本整備総合交付金事業として実現した。総事業費28億8000万円の大半を交付金などで賄う。
 町によると、国はトンネルが接続する両流域の町道に歩道がないことを理由にトンネル内の歩道設置を認めなかった。道路両脇に設ける幅75センチの点検用通路の通行は禁止しないが、車いすは通れない。
 議員からは「防災上の理由で建設する以上、歩行者のことを考えるべきだ」「通院や通学で利用する住民が多いはず。住みよいまちづくりに不可欠だ」との指摘が相次いだ。
 平野公三町長は「私も本音では歩道が必要だと思うが、国や県と協議して決まった計画の変更は難しい。トンネルを造り、中心市街地を迂回(うかい)できるようにするのが一番重要だ」と理解を求めた。


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2016年01月23日土曜日

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