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「東北学院時報」母校と絆 書き継ぎ100年

創刊号の複写(左)と1月15日発行の最新号を掲げる星さん

 学校法人東北学院(仙台市青葉区)の広報紙「東北学院時報」が、創刊から100年を迎えた。時代時代の世相を反映した紙面は、貴重な史料でもある。「母校を身近に感じる」という同窓生からの反響を励みに編集スタッフは、読まれる紙面作りを目指して次の1世紀へと踏み出した。

 創刊号は1916(大正5)年1月1日。隔月で12万部を発行し、法人が運営する大学、高校、中学、幼稚園の同窓生や在校生に配布してきた。発刊の辞には「学院内外の事情を明らかにし、同窓各自の消息をつまびらかにする」とあり、03年に設立した同窓会の機関紙として始まった。
 19年の仙台大火では、旧制中学校の校舎が焼失。同窓会は紙面で広く寄付を呼び掛けた。当時の紙面には寄付者として土井晩翠、渋沢栄一ら著名人の名前が載っている。
 昨年7月号からは、東北学院史資料センター職員の星洋和さん(26)が100年の歴史を振り返るエッセーを連載。「戦地からは軍隊の厳しい生活がつづられ、牧師になった同窓生は布教への思いを記している。先輩が過ごした時代の空気が紙面に映っている」と振り返る。
 戦後は発行主体が同窓会から法人本部に移り、広報課職員と外部ライターが取材、執筆を担当している。広報課長の内海睦夫さん(59)は「1世紀も書き継がれ、記録性が非常に高い。東北学院の活動を知ってもらえるよう、今後も工夫を凝らしたい」と話す。
 東北学院は1886年5月、仙台神学校として創立し、ことし130周年を迎える。在校生は約1万4300人。創設以来の卒業生は約17万6000人を数える。


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2016年01月30日土曜日

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