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<高浜再稼動>「教訓得ていない」東北の反応

再稼働した関西電力高浜原発3号機と、入り口付近を警備する警察官ら=29日午後5時19分、福井県高浜町

 プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使う関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)が再稼働した29日、東北の関係者らは、震災後初となるプルサーマル発電の開始にさまざまな表情を見せた。
 「再稼働は理解できない。人命をないがしろにしている」。東京電力福島第1原発事故の刑事責任を追及する福島原発告訴団の武藤類子団長(62)=田村市=が憤った。水素爆発した福島第1原発3号機も高浜原発3号機と同様にMOX燃料を使っていた。
 プルトニウムは核兵器にも転用でき、日本は既に47.8トンを保有する。「女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」の篠原弘典世話人(68)は「福島の原発事故前に余剰プルトニウムを消費する目的でMOX燃料を使うことが決められた。その路線を維持するためだけの再稼働で、原発事故から教訓を得ていない」と批判した。
 青森県六ケ所村では、使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す再処理工場で本格稼働に向けた準備が進む。運営する日本原燃の工藤健二社長は29日の定例記者会見で「再処理事業の目的の一つはMOX燃料だ。(高浜原発の再稼働は)非常に喜ばしい」と歓迎した。
 青森県大間町では、プルトニウムをより多く消費できる世界初のフルMOX炉の電源開発大間原発が建設中。金沢満春町長は「再稼働を歓迎したい。核燃料サイクル事業、大間原発が着実に進展することを期待している」と談話を出した。


2016年01月30日土曜日

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