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被災地ディーゼル車 ミャンマーで活躍中

ミャンマーで市民の足として活躍するJR東日本のディーゼル列車=1月2日、ヤンゴン市内(佃さん提供)

 東日本大震災で被災した宮城県石巻地方などを走行していたJR東日本のディーゼル車両が昨秋から、民主化が進むミャンマーで市民の足として活躍している。JR東から譲渡された車両には、日本とミャンマーの国旗を合わせたステッカーが貼られ、両国の友好にも一役買っている。
 車両は昨年夏まで主に宮城県の石巻線、陸羽東線を走っていた「キハ48形」の4両。車体には、JR東日本仙台支社管内カラーの緑の帯が施されている。現在はミャンマーの最大都市、ヤンゴンの環状線を走行している。
 4両は石巻線などで約35年間使用されてきた。仙石線から東北線に乗り入れる仙石東北ラインが昨年5月に誕生し、新車両が導入されるなどしたため、廃車となる予定だった。そこにミャンマー鉄道公社から無償譲渡の要請があり、現地に引き渡された。
 ミャンマーに年に2、3度旅行に行く奈良市の会社員佃明弘さん(45)は今月2日、ヤンゴン市内でキハ48形を見つけ、写真に収めた。「以前、東北を訪ねた際に見たことがあり、記憶が残っていた。被災地の列車がミャンマーで活躍する姿を見て、元気をもらった」と感慨深げだ。
 佃さんによると、列車内の椅子はクッションなので、地元の住民も「乗り心地が良い」と喜んでいるという。JR東の関係者は「廃棄予定だった列車が海外でも好評と聞き、励みになる」と話した。今後、車両の保守作業を行うため、同社の社員を派遣する予定だ。


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2016年01月31日日曜日

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