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<北海道新幹線>青函周遊ルート 独自色続々

冬季運休のため蟹田港に係留されたフェリー。港からは下北半島を望める

 北海道新幹線開業まで5日であと50日。津軽半島や新幹線沿線の自治体、商工会が青森県と北海道南を巡る周遊ルートづくりを加速させている。津軽海峡を渡るフェリーを組み入れたルートや、季節ごとのモデルコースを提案。独自色を打ち出し、津軽海峡圏域の交流人口拡大と開業効果の獲得を狙う。

<またとない機会>
 「目の前にある下北半島を常に意識してきた。津軽、下北両半島と道南を巡るルートをつくりたい」。1月下旬、陸奥湾を挟んだ対岸の下北半島を望みながら、外ケ浜町商工会の田沢英樹事務局長は力を込めた。
 津軽半島東部に位置する外ケ浜町、今別町、蓬田村と、青森市の東に隣接する平内町は、いずれも深刻な人口減に苦しむ。新幹線開業は、地域活性化のまたとないチャンスだ。
 4町村の商工会は新年度から、竜飛崎(外ケ浜町)や高野崎(今別町)、「津軽海峡マグロ」など、点在する観光資源を磨き上げ、誘客に生かそうという「上磯地区 人・物・景観PR事業」に共同で取り組む。
 最も力を入れるのが、津軽半島から下北半島、函館を経由して津軽半島に戻る周遊ルートの構築だ。実際には、外ケ浜町蟹田−むつ市脇野沢間を結ぶ「むつ湾フェリー」で下北半島に渡り、「津軽海峡フェリー」(大間町−函館市)で函館に足を延ばした後、北海道新幹線で「奥津軽いまべつ駅」(今別町)に帰るという構想を描く。
 事業は2016年度からの2カ年。むつ湾フェリーの冬季運休、奥津軽いまべつ駅と外ケ浜町をつなぐ二次交通の整備、下北半島の商工会との協議などと課題は多い。田沢事務局長は「フェリー会社とは運航について交渉中。レンタカーや地元のタクシーもある。たくさんの人が訪れるようにしたい」と意気込む。

<3コースを提示>
 青森、弘前、八戸、函館の4市も周遊ルートづくりを着々と進める。4市で構成する「青函圏観光都市会議」は、4月から来年2月末にかけ「青函圏周遊博」を展開。4市を巡ると青函圏の特産品が当たるスタンプラリーなどを通じ、観光客に青函圏のイメージをつかんでもらう。
 モデルコースを盛り込んだパンフレット10万部は1月に完成した。(1)4市の観光名所を巡る通年コース(2)弘前公園や五稜郭公園の桜を中心にした春コース(3)青森ねぶたまつりや函館港まつりを観覧する夏コース−の3種類は、3〜4泊で4市全てを訪れるプランになっている。事務局を務める函館市の横山敬一観光推進課長は「新幹線開業で青函圏の周遊がしやすくなる。多くの旅行者に4市の魅力を体感してほしいと考えた」と説明する。今後は秋冬用のパンフレットも製作する予定だ。


関連ページ: 広域 経済

2016年02月05日金曜日

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