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夜空にカラスの大集団 青森市民なぜ?

青森市役所付近を集団で飛び交うカラス

 氷点下の青森市の中心市街地に夜な夜なカラスの大集団が現れている。「ふんのにおいや汚れが気になる」「鳴き声がうるさい」と市には苦情の声が届くが、大発生の原因は不明だ。担当者は有効な解決策がないと頭を抱える。

 市役所周辺では夕方から、街路樹にカラスが鈴なりという光景が目に付く。鳴き声を上げて一斉に飛び立ち、夜空をさらに黒く染めるさまはヒチコックの映画「鳥」を思わせ、不気味に感じる市民も多い。
 市内では10年以上前から郊外の三内地区周辺がカラスのねぐらになり、市は毎月1回、年間では約150羽を駆除してきた。しかし、2年前の冬ごろからは、市役所や県庁付近の公園などに集団で現れるようになったという。
 中心部の善知鳥(うとう)神社では、敷地内の木に巣を作るカラスが参拝客を威嚇することもあり、昨年夏に鳥居近くの2本を伐採した。近くの新町商店街でも、買い物客が自転車のかごに入れた袋を荒らされた被害があるという。
 市は捕獲装置の設置やカラスが嫌う音を出す装置の貸し出し、夜間パトロールなどの対策を取っているが、抜本的解決には至っていない。担当者は「市街地に集まってきた原因は分からないが、ごみ出しマナーを徹底し、ハトなどに餌を与えないようにしてほしい」と訴える。
 カラスの生態に詳しい宇都宮大農学部の杉田昭栄教授(動物形態学)によると、全国各地で同様の事例が報告されているという。
 杉田教授は「建物が風よけになり、郊外より暖かいためにカラスが集団で集まってくる可能性がある」と指摘。「カラスは腰の辺りに物が接触することを嫌う。街路樹などに糸を張ることで一定の効果が期待できる」と助言する。


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2016年02月06日土曜日

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