宮城のニュース

<にじいろノート>無くしたい!デートDV

絵・伊藤美智子

 カレ(カノジョ)から振るわれる暴力「デートDV」。私たちは、中高生を対象にその防止のための講座を行っています。デートDVのことを中心に、家族や友達なども含め、幸せな人間関係を築いていくにはどうしたらいいか示唆したり一緒に考えてもらったりします。
 これまでいくつかの中学・高校に出向きましたが、学校によって反応がさまざまで、それがとても新鮮。
 生徒や先生にカップルを演じてもらうなど、リラックスした雰囲気で進む講座の中で、デートDVに関連した宮城県内の事件を紹介すると、空気が変わります。実際に身近な地域で起こったことを、自分の身に置き換えながら、受け止めているように感じます。
 しかし、生徒たちのその後にどのくらい定着したか気になり、「ちゃんと伝えられているかな?」と不安になることもしばしば。
 ある日、電車内で高校生たちの会話が耳に入ってきました。「デートDVってさ〜」。この言葉が会話の中で自然に出てきたことにびっくり!
 「今、デートDVって言った! どこでその言葉を知ったんだろう? 何か気になることや困っている友達でもいるの?」。声の主に突撃インタビューしたい気持ちを抑え、頭の中でいろんなことをぐるぐると考えてしまいました。
 私が講座に行った学校の生徒ではないかもしれないけれど、「デートDV」という言葉が少しずつ浸透していると感じた出来事でした。そして、講座を聞いた生徒の皆さんには、困ったときに「学校でデートDVの話を聞いたな」「相談できるところがあるんだよな」と思い出してほしいと、強く思いました。
 今、私たちはこのプログラムをより良いものにするため見直し中。10代の皆さんが共感できる表現にしようと、就労体験に来た大学生たちのアイデアを取り入れたりしています。
 「アンケートによく書かれることを、内容に入れられないかな」「LINEでのやりとりは、どういう場面がリアル?」。担当スタッフの打ち合わせでは、こんな会話が飛び交います。
 この新しいプログラムを持って行く学校では、どんな反応が見られるのかな。いろんな学校に呼んでほしいなぁ。あの日の電車内での会話を思い出し、スタッフのリハーサルにも熱が入ります。
(公益財団法人せんだい男女共同参画財団・菅瑛子)


2016年02月08日月曜日

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