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津波で大打撃…ワカメ褐色の輝き

松島湾で養殖したワカメを収穫する赤間さん。「作柄は順調だ」と話す=11日、塩釜市沖

 松島湾(宮城県)特産の養殖ワカメの収穫が、最盛期を迎えている。
 11日早朝は快晴。前日夜からの強い風もやんだ。「こんな日はめったにない」。宮城県塩釜市の漁業赤間広志さん(67)が、目印のブイのある漁場まで快調に船を走らせた。
 船に積んだ小型クレーンで海中のロープを引き上げると、長さ約1.5メートルに成長した褐色の海藻が朝日に照らされた。
 ワカメは1株に20本ほど付く。鎌で切り、収穫する。品種は「三陸金華の誉(ほまれ)」。赤間さんらが種苗を開発した。「葉の表面がつるっとしている。波が穏やかな松島湾で育つので、食感は軟らかい」
 松島湾のワカメ養殖は東日本大震災の津波で大打撃を受けたが、その年の秋に再開。水揚げは震災前の水準に戻ったという。
 水深が浅い松島湾は、秋口の水温変化が早いためワカメの成長に適した環境にあり、全国で最も早い12月に収穫が始まる産地として知られる。宮城県内の種苗生産の中心地でもある。作業は4月ごろまで続く。


2016年02月12日金曜日

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