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関東、チリ、東日本…大災害乗り越え100歳

100歳の誕生日を祝福され、お礼の言葉を述べる千葉さん(中央)

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市門脇に住む千葉フミさんが11日、100歳を迎えた。東京で関東大震災、東京大空襲に遭い、疎開して石巻に移り住んだ。チリ地震津波、そして今回の震災と苦難を乗り越えてきた。「こんなに長生きできるとは思わなかった」。周囲に祝福され、感謝の言葉に万感がこもった。
 千葉さんが利用するデイサービス施設「めだかの楽校」(石巻市)で11日、100歳を祝う会があった。
 千葉さんは、しっかりした足取りでステージに登壇。石巻市から祝詞と敬老祝い金25万円、施設から花束などが贈られた。「ありがとうございます」とあいさつすると、施設の利用者から大きな拍手が湧いた。
 千葉さんは1916(大正5)年、新潟県村上市生まれ。父親の仕事で6歳のころ、東京に引っ越した。7歳の23年9月、関東大震災が発生。「とても大きな揺れで、街が大変な状況だった」と振り返る。
 45年3月の東京大空襲の際は「空が真っ赤で、逃げるだけで精いっぱい」。当時の矢本町(現東松島市)に疎開すると同年8月、近くの矢本飛行場で空襲。「米軍が追い掛けてきたと感じた」という。
 結婚して石巻市門脇に居住。60年のチリ地震津波では、自宅が津波で床上浸水した。その体験を教訓に自宅を新築する際、1メートル以上かさ上げしたことが、東日本大震災で生きた。地震発生時に自宅に1人いた千葉さんは、2階に避難。津波は2階まで押し寄せ、2階も40センチほど浸水したが生きながらえた。
 今は長男夫婦、孫2人との5人暮らし。全壊判定の自宅をリフォームし、2階に家族で暮らす。階段の上り下りもこなし、デイサービスを楽しみにする。
 千葉さんは長寿の秘訣(ひけつ)を「戦時中のことを思ったら、食べ物の好き嫌いは言えない。何でもよく食べること」と話した。


2016年02月12日金曜日


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