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<大崎市図書館>建設現場から大量がれき

大崎市の新図書館建設地の地中から顔を出した、旧県庁舎の土台部分とみられるコンクリートがれき=大崎市提供

 宮城県大崎市が同市古川駅前大通に建設している「市図書館等複合施設(新図書館)」の敷地から大量のコンクリートがれきが出土し、工事を滞らせている。分別処分などのため2カ月以上の工期延長が見込まれ、2017年3月に予定する開館は難しくなった。がれきは、土地のもともとの所有者だった宮城県の庁舎の残骸とみられ、市は処理費用の負担を求めて県と話し合いを続けている。
 コンクリートがれきが現れたのは、昨年12月17日。くい打ち工事を前に、埋設物確認のため試掘したところ、大量のがれきが顔を出した。
 がれきは東西に長い新図書館用地の南西側、全体の四半分のスペースに集中。市都市計画課の担当者が「古川市史」をひもといて調べたところ、県古川土木出張所の建物があった場所と分かった。縦12メートル、横6.4メートル、厚さ20センチの塊もあり、出張所の土台部分が撤去されずに残っていたとみられる。
 出張所は、1963年に始まった県古川合同庁舎の建設に伴い、取り壊されたらしい。古川合庁の建物は2006年に解体され、跡地8120平方メートルは08年に大崎市に売却された。
 市は、くい打ち工事の障害となるがれきの撤去を進め、目立つ分の撤去は1月23日に完了した。その間、古川合庁の建物があった場所からも縦9メートル、横3メートル、高さ1.5メートルのコンクリート製浄化槽が掘り出された。建設現場から搬出されたがれき総量は265トンに上った。
 市都市計画課によると、図書館本体の建設に取り掛かる前に、土とコンクリート片を分別し、掘り下げて整地する必要がある。施工精度の確保のため必要な作業で、3月中旬ごろまでかかる見込み。だが、作業でさらにがれきが排出されそうだという。
 計画によると、新図書館は鉄筋コンクリート2階、延べ床面積6357平方メートルで、40万冊を収容できる。中心市街地再活性化の期待を担い、15年10月に着工した。当初は本体工事をことし12月に終え、図書搬入などに3カ月間かけ、17年3月に開館の予定だった。
 市図書館の田口新一館長は「工期が2カ月延びると、予定通りの開館は難しい。工期短縮を施工業者に求めれば、労災などにつながりかねない」と頭を抱えている。


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2016年02月12日金曜日

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