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<マイナー五輪>心理読む戦略性魅力

練習に励む仙台クリケットクラブのメンバーたち。投手の投げたボールが打者の背後にある黄色い棒を倒すとアウト

◎クリケット

 一説に競技人口はサッカーに次いで世界2位。インド、南アフリカ、オーストラリアなど普及地域は幅広い。16世紀に誕生し、野球の原型とも言われる。でも日本ではなじみが薄い。それが「クリケット」。
 「仙台クリケットクラブ」はことしで発足9年目を迎えた。所属する約20人の大半を母国でクリケットに親しんできた留学生たちが占める。日本人プレーヤーは数えるほどしかいない。

<基本 野球と同じ>
 オーストラリア出身でキャプテンのロバート・ゴールドさん(33)は「野球好きの日本人ならルールは覚えやすいはず。バットがオールのように平らなので、打つのも簡単」とPRする。
 投手がボールを投げ、打者が打って走るという基本ルールは野球と同じ。クリケット独特の魅力についてロバートさんは「柔軟な思考が求められる戦略性の高さ」と説明する。
 「ファウルゾーンはなく、打者は360度どこでも狙える。守備位置が固定されていないので守備側はポジションを自由に変えられる」。双方が心理を読み合って1球ごとに作戦を組み立てる。

<競技者まだ3000人>
 日本クリケット協会によると、日本の競技人口は約3000人。普及はなかなか進まないが、マイナーだからこその魅力もある。
 昨年11月に加入したばかりの泉区の女性(40)は「人気競技は上手な人が多そうで気後れする。競技者の少ないクリケットなら下手でも気にならないと思った」と動機を語る。
 メンバーの小島大介さん(34)によると「競争率が低いので、練習を積めば日本代表入りも十分狙える」。
 クリケットは1900年パリ五輪の競技種目だった。仙台で技術を磨けば、あなたが未来のオリンピアンになれるかもしれない。

<メモ>仙台クリケットクラブは日曜を中心に毎月2〜3回活動。主な練習場所は仙台市青葉区の東北大川内キャンパスグラウンド。年齢、性別、国籍、経験は問わない。連絡先はクラブ事務局090(6250)1472。


2016年02月12日金曜日

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