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海自タンカー進水 造船業復興へ前途洋々

海上自衛隊のタンカーの進水を祝う関係者

 気仙沼市浪板地区の吉田造船鉄工所が建造してきた海上自衛隊の給油船(タンカー)の進水式が12日、同社であった。漁船中心の建造から受注拡大を図り、東日本大震災からの復興加速につなげる。東北防衛局によると、宮城県内の造船会社が防衛省から受注するのは、旧防衛庁時代を含めて初めてという。
 タンカーは全長46.5メートル、幅7.8メートル。7人乗りで、六つの油槽に軽油計590キロリットルを積載できる。入札で受注し契約金額は約3億4300万円。同社は昨年7月に起工し、防衛省独自の規格を学びながら建造に取り組んできた。
 式には関係者ら約60人が出席し、くす玉を割って船を進水させた。タンカーは最終整備を進め、3月末までに長崎県の海上自衛隊佐世保警備隊に引き渡す。
 復興事業の一環として、吉田造船鉄工所を含む地元4社は市内に造船団地を新設する計画を進めている。吉田慶吾社長は「防衛省からの受注実績は新団地にも引き継がれる。復興の弾みになり、毎年1隻でも2隻でも造り続けていきたい」と意欲を語った。
 防衛省の船舶建造は東北6県では2013年に青森市の造船会社が初めて受注し、今回が3件目という。


2016年02月13日土曜日

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